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(Tagged-Image File Format)などが多く用いられる。今回の検討は、医療分野で最も多く用いられているMacintoshを用いておこなったためこれらについては検討していないが、基本的には同様の結果が得られると考えられる。また、この研究ではこれ以外にあとで述べる圧縮後のファイルであるGIF(Graphics Interchange Format)、JPEG(Joint Photographic coding Experts Group)についても検討を行った。画像ファイルについては、基本的には受信側と送信側の両者が一致したアプリケーションを用いればよいわけであるが、一般的にはDOSではBMP、TIFFが、MacintoshTMではPICTが多く用いられている。
ここで、簡単に各フォーマットの特徴をあげると、次のようになる。

 

BMP:MS/DOSおよびOS/2対応コンピュータで多く用いられる形式
JPEG:効率良く画像を圧縮する目的で不必要な部分の認識削除を行うために、あらかじめ効率良く符号化されたコードブックを用いて圧縮を行う。一度圧縮し解凍する処理は非可逆であるが、画像の圧縮効率は非常によいという利点を有し、高画質を保ったまま処理が行える。
GIF:もともと画像転送時間を短縮させるために考えられた圧縮形式で、グレースケールとインデックスカラー用に使用される
PICT:MacintoshTMのシステムでのグラフィックおよびページレイアウトのアプリケーションで多く用いられるもの。もともとのPICTは正確にはPICT1と呼ばれていたが、現在用いられているものは改良されたPICT2であるが、最近ではこれがPICTと呼ばれておりこの論文でもそれに準じている。
TIFF:アプリケーションおよびコンピュータ間で書類を交換するときに使用されるように、DOSTMとMacintoshTMの各コンピュータ間で同じデータを使用するときに用いられる。

 

なお、今回の研究で用いたパソコンはMadntoshTMを用いており、基本的にはPICTformatで取り込まれた画像を圧縮するようにしている。また、送信側のパソコンも同じMacintoshTMを用いているためにそのまま画像を見ることができる。DOSまたはOS/2対応のパソコンでは、BMP形式で行うことになるが、理論的には両者のシステムに共通のアプリケーション(今回用いたPhotoshopTMなど)では、MacintoshTM上でもそのまま開くことができると考えられる。これらのファイルの互換性は、今回用いたPhotoshopTMでカバーしていることを確認している。

 

画像の取り込みについて:
50、100、150dpiの3つの線密度によって検討を行ったところ、150dpiではファイルサイズが最も大きかったが、元の画像を最も良好に再現可能であった。一方、5pdpiによる画像は、臓器全体の輪郭は判読できるが臓器の内部エコーなどの画像の詳細な点については判読できなかった。100dpiではモニターに拡大表示することで、粗さが認められたが、内部エコーについても判読は容易であった。よって、画像の取り込みは100dpi以上でよいと考えられた。これはモノクロ・カラーの記録ともに同様であった。なお、カ

 

 

 

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